開発事例①サイバーテスター

CyberTester 4th

弊社は、ワイヤーハーネスの製造に携わり50年の歴史を持つ企業です。

この50年間積み上げたノウハウを生かして、ハーネス一本一本の出荷検査を行うために、自社開発したのがサイバーテスターです。

 

2006年2月の試作Ⅰ号機に始まり、翌2007年には量産型試験機(Ⅱ号機)を開発し、2009年にPC一体型(Ⅲ号機)を完成させました。その後、2009年に顧客様から品質提案最優秀賞を頂いたほか、2016年には兵庫県民局から「丹波すぐれもの大賞」を授賞される栄誉に浴しました。

このような経緯を経て2018年に至り、遂に小型で高性能な第四世代機(Ⅳ号機)を開発することができました。

 

従来のサイバーテスターは、パソコンに組み込まれたインターフェースボードを利用して検査を行う方式を取っておりました。そのため、パソコンのOSに依存するところが大きく、OSサポートが打ち切られるとウィルスなどの脅威にさらされるリスクがありました。

しかしながら、このたび開発したⅣ号機サイバーテスターは、検査器本体に組み込まれたOSで稼働するマイクロプロセッサを有しており、パソコンとは独立したハードウェアで構成されています。その結果、パソコンから検査を行う製品の照合データを送信した後は、検査器自体で検査を行い、その合否と修正箇所などの情報をパソコンへ通知する仕組みになりました。パソコンのOSに依存せず、また検査自体がパソコンの能力に左右されないので、利用するパソコンを選ばず、安価なNote PC等も利用出来るようになりました。

IEVハーネス検査4

自動化による効果

目に見えない不具合の検出により、品質向上

時間短縮
操作簡易
品質向上

特徴

新しいサイバーテスターには、弊社の2つの特許を採り入れております。

それにより、導通試験の際にデジタル信号を用いてコネクタ部の接触不良などを検出する能力が向上しています。

また、検査したハーネスに不具合が検出されますと、エラー部位の表示だけでなく手直しのためのヒントが表示され初心者にも優しい配慮がされています。